住宅の耐震補強・耐震改修🏡

(2023年03月10日)

耐震補強・耐震改修

耐震補強・耐震改修は、基本的には自治体の耐震診断を受けて、その診断のもとに必要な補強工事を行って耐震強度を高めることです。

画像は耐震補強の施工事例ですが、筋交いや柱を補強するために多くの木材を足し、金具の取り付けなど施工しています。

ここ数年、耐震補強・耐震改修のご相談を多くいただいており、実際に施行をさせていただく住宅が増えています。

 

耐震補強 筋交い

耐震補強工事

トルコ・シリアで大地震発生

2月6日にトルコ・シリアで大規模な地震が発生し4万6千人が犠牲になっています。

内陸にプレートの境界があるトルコでの最大規模の地震であったことが、これだけの被害になった要因といわれています。また、周期の長い激しい揺れが建物に大きな被害をもたらしました。

 

パンケーキクラッシュ

パンケーキクラッシュと言われる、激しい揺れで建物の柱が強度を失い、建物が垂直に潰れるように崩れる現象です。短時間で倒壊してしまうため逃げる時間もなかったとみられます。

最新のトルコの耐震基準は日本と変わらない水準だということですが、建物の改築時に柱を取り除くなど、違法行為が横行し、取締まりが十分ではなかったとトルコのメディアは伝えています。

ニュースの映像でも、多くの建物が倒壊した様子が報道されていました。

 

トルコ地震 NHKニュース画像

耐震化助成制度の活用

柱の強度が低かったことが建物の倒壊の原因のひとつだと分析されていますが、こうした弱い柱は、日本の新しい建物では見られないといわれます。

しかし、1981年より前の古い耐震基準で建てられた建物が今も多くあり、大きな地震が起きると甚大な被害が出るおそれがあるため、国も自治体も耐震補強を推進し、東京都も耐震化助成制度を設けています。

 

耐震化率

 

物価も上昇傾向にあり、普段の暮らしに余裕はないと感じている人が増えており、いつ来るかわからない災害に備えることは後回しになりがちですが、自治体の助成制度等も活用して大切な住宅の耐震化を考えることも必要です。

 

忘れてはならないこと

2011年3月11日の東日本大震災から13年目を迎えました。

災害は他人事ではなく我が事として考えることが大切ですね。

トルコ・シリアの報道も少なくなってきていますが、関心を寄せて被災者支援はこれからも引き続きできる事をやっていきましょう。

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