外壁からの雨漏りや劣化を防ぐシーリング工事👷
(2022年01月17日)
●シーリング工事とは?
建物の外壁に貼るタイルやサイディングなどの外壁材は、目地に隙間が生じます。その隙間から雨水が内部に浸入し、内側の素材を劣化させたり、漏水したりしてしまいます。そのようなことがないように、目地にシーリング材を充填して雨水や外気が入り込むのを防ぐ工事です。
また、外壁パネルの目地のほか、外壁とサッシの隙間、明かり取りとして外壁に使われるガラスブロック、タイルや石材の目地などにも施されます。屋内では台所や洗面所などの水回りにも施工しています。
●防水以外のシーリングの役割
主に、外壁周りの防水に使われるシーリング材ですが、雨漏りを防ぐ役割だけではなく、強風や地震などの衝撃で建物全体が揺れたりした場合、部材どうしの継ぎ目の揺れに合わせて伸縮し、破損することを防ぐ緩衝材としての役割もあります。
経年劣化によって外壁にひび割れが生じると、そこから雨水が浸入して建物を傷めます。その場合にも、シーリング材でひび割れを埋め、補修することができます。
●リフォームの目安
シーリングは紫外線に弱い性質があり、外気の温度変化を受けて経年劣化もしていきますので、5年から10年を目安に定期的にメンテナンスしていくことかが、建物の寿命を延ばし、雨漏りを未然に防ぐことに繋がります。
劣化が進むと、表面のひび割れ、切れ、接着面の剝がれも見られるようになり、徐々に硬くなってしまい弾力性が失われるため、緩衝機能も衰えてしまいます。
また、ひび割れが起こると、隙間から雨水が侵入することがありますが、そうなると建物へのダメージが大きく、ますます劣化を加速させてしまうことになります。
●どんな工事?
目地をきれいに整え、外壁を守るシーリングは、定期的に打ち替える必要があります。
シーリング工事のメンテナンス方法には、既存のシーリング材はそのままに、追加のシーリングを充填していく「打ち増し」と、劣化したシーリングをしっかりと取り除き、清掃後にあらためてシーリング工事を施す、「打ち替え」の2種類があります。
打ち増しは、シーリング材の劣化があまり進んでいなくて、割れや、やせが軽度である場合にはこの方法で対応できます。
シーリング材の劣化が進んでいる場合には、打ち替えが必要になります。
●建物の耐久性を維持するために
シーリング工事は、定期的にメンテナンスを行うことで外壁全体を点検できて、外壁の寿命を伸ばせる点がメリットといえます。工事にかかる工期の目安や、工事費用の相場は、工事方法やシーリング材の種類・足場仮設の有無によって異なります。
外壁のシーリングにひび割れ・切れ・剥がれといった劣化が見られたり、雨漏りなど気になる場合は、シーリング工事の実施を検討されることをおすすめしています。
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